ジャケツイバラ科カワラケツメイ属コバノセンナ 0006 老化するほど、放浪の身の人生

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大阪の、私のマンションの近所では、まだ咲いている、
 
というだけの写真です。
 
 

1980年頃に、Cassiaを、
 
Genus(属)でなく、Tribe(族)に格上げした分類では、
 
その下に、
 
Cassia(ナンバンサイカチ)属,
 
Chaemaecrista(カワラケツメイ)属,
 
Senna(センナ)属を、作りました。
 
 
旧Cassia属の植物の、
 
カワラケツメイ,エビスグサ,ハブソウ,タガヤサン,
 
ナンバンサイカチなどのうち、
 
日本に自生するのは、カワラケツメイだけでしたから、
 
旧Cassia属を、日本語で言うとしたら、
 
カワラケツメイ属に決まっていました。
 
 
今は、3属に分かれていますから、
 
花糸が、はっきりと
 
内側に湾曲しているコバノセンナCassia coluteoidesは、
 
新Cassia属(新ナンバンサイカチ属)であろうと、
 
思われます。
 
 
コバノセンナという和名ですが、
 
Senna属(新センナ属)でないだけでなく、
 
旧Cassia属(旧カワラケツメイ属)の内の、
 
Senna亜属(旧センナ亜属)でもありませんから、
 
紛らわしい。
 
 
今さら、変えられず、仕方ありませんが、
 
学名だから、便利で間違いがない、と思うのは、
 
大違いです。
 
 

Cassiaは、シナモン(Cinnamon)の意味ですから、
 
楠(くすのき)のニッキの香りですが、
 
コバノセンナに、そんな香りは、なかったような。
 
 

Sennaは、古代エジプトから、
 
中世ヨーロッパやアラビアやインドなどで、
 
広く下剤として使用されて来た生薬のセンナですが、
 
エジプト南部からスーダン北部にかけての、
 
野生のマメ科植物の、
 
いくつかの種(しゅ)に由来しますので、
 
それらを、ひとまとめにして、
 
旧Cassia属の中の、旧Senna亜属とされていました。
 
 
それを、旧カワラケツメイ属としたのは、
 
日本に自生する旧Cassia属は、
 
カワラケツメイ1種だけでしたから、
 
仕方ありません。
 
 
しかし、コバノセンナは、何に因み、
 
そのように、とんでもない和名にしたのかが、
 
よくわかりません。
 
 

大阪では、以前から、露地でも越冬可能でしたが、
 
東京では、最近のことでないかと、思います。
 
 
コバノセンナは、中南米の原産ですが、
 
写真の株は、タイからの輸入品でした。
 
 
アンデスの乙女(Cassia corymbos)として
 
売られている種は、
 
東京でも、大丈夫のようです。
 
 

そろそろ、東京に帰らなければいけませんが、
 
行くのか、帰るのか、よくわからないんです。
 
ニューヨークや上海も。
 
 

死にかけの年齢になっても、
 
どこが故郷か、わからない身ですから、
 
性転換者たちと、懇意にしている理由も、わかりません。
 
 
性別に関する自認や嗜好は、世間並みであり、
 
性転換者との、特殊な性癖がないのに、
 
彼らや彼女らに囲まれているのが、不思議な人生でした。