キョウチクトウ科ガガイモ亜科ガガイモ属トウワタ 0007 アスクレピオスと少彦名命(すくなひこなのみこと)

f:id:LogicalPsychiatryX:20171213003203j:plain

昔は、ガガイモ科(Asclepiadaceae)と
 
言われていましたが、
 
今は、キョウチクトウ科(Apocynaceae)に含められて、
 
ガガイモ亜科(Asclepiadoideae)とするのが、
 
普通です。
 
 
Asclepias curassavica(トウワタ
 
 

APG(Angiosperm Phylogeny Group)分類体系では、
 
そうなります。
 
 
APGは、被子植物系統グループと、翻訳されますが、
 
植物でなく、学者のグループでして、
 
ゲノム分析から、主に遺伝子を分類して、
 
進化の系統を明らかにする、という主張の、
 
植物学者たちを、意味します。
 
 
The を付けて、The Angiosperm Phylogeny が、
 
「ゲノム分析による被子植物進化系統論」、
 
という意味の学説です。
 
 
したがって、
 
APG分類体系よりも、AP分類のほうが、端的ですが、
 
アメリカの旧来の学者が、「あの連中」と言う感じで、
 
「APG」と、慣用的に用いますので、
 
日本人は真似をしなければ、仕方ありません。
 
 
原爆を落とされたし、
 
日本国憲法を作ったのは、アメリカ人だし、
 
楯突くと殺されます。
 
 

私の感じでは、植物のゲノムだけでなく、
 
学者のゲノムも、分析しなければ、
 
進化の系統は、明らかになりません。
 
 
進化論という物語は、ロマン主義そのものですから。
 
刑事訴訟の事実や、精神医療の精神も、そう。
 
 

属名や亜科名などの、ラテン語のアスクレピアスは、
 
古代ギリシャの医術の神様の、アスクレピオスです。
 
 

アポロンと誰々との、息子ですが、
 
死者を蘇生したせいで、ゼウスに殺されて、
 
神様にされてしまいました。
 
 
星座の蛇遣い座が、それですが、
 
神様の世界に、医術は無用ですから、
 
役立たずになりました。
 
 

人間は、死ななければ、面白くありません。
 
 
ガガイモの果実の莢(さや)の、
 
天之羅摩船(あめのかがみのふね)に乗り、
 
医薬の神様の、少彦名命(すくなひこなのみこと)が、
 
出雲の国に辿り着いたと、古事記に書かれています。
 
 
羅摩(らま)は、ガガイモの種子の生薬ですが、
 
かがみと、日本語に翻訳する理由を、私は知りません。
 
 
水鏡を、屈んで見たから、
 
屈みと鏡は、同じ語源なのかも。
 
 
ガガイモのガガは、屈むの意と、解釈されて、
 
地表近くの果実を探すために、屈んだからと、
 
国会答弁のように、説明されています。
 
 

大国主命(おおくにぬしのみこと)と少彦名命は、
 
いずれも、渡来人の技術を、武器にして、
 
出雲国を根城にしましたが、
 
素戔嗚尊(すさのおのみこと)に敗れたのでしょうか、
 
外来文化では、日本を統一できませんでした。
 
 

アスクレピオスの杖が、
 
ユニコードの絵文字になっていたり、
 
WHO(世界保健機関)のマークに入っていたりと、
 
何かと、医療の象徴に取り沙汰されるのに比べて、
 
ガガイモの船に乗った少彦名命は、
 
一寸法師の原型になった程度にしか、
 
日本人に知られていません。
 
 

トウワタは、熱帯原産の、真夏の植物ですが、
 
大阪では、ほぼ一年中、咲いています。
 
 
綿のように、真っ白い毛だらけの種子から、
 
名付けられましたが、
 
反り返った赤い花弁に、黄色い副花冠も、
 
よく目立ちます。