【La Seine】セーヌ川  0011 ジャクリーヌ・フランソワ


La Seine - Jacqueline François

【La Seine】 ラ・セーヌ
 
歌 :
  Jacqueline Francois(ジャクリーヌ・フランソワ)
  
 
     ***          *** 
 
耳に胼胝(たこ)ですから、刺激になりませんが、
 
安心できます。
 
 
ジャクリーヌ・フランソワが、1948年に歌い、
 
世界中に知れ渡りましたが、
 
それ以前から、歌われていたそうです。
 
  
私の生まれる前ですから、知りませんが、
 
私の子供の頃は、4~5年も、流行し続けて、
 
やっと、ヒット曲と言われました。 
 
 
それくらいに、聞き続けなければ、
 
覚えられずに、普及しなかったのかも。
 
 

貧乏でしたから、レコードなんて買いません。
 
 
カセットテープやCDやDVDも、なかったのに、
 
FM放送の始まる1970年頃まで、
 
中波のラジオは、
 
謡曲やクラシックや浪曲でなければ、
 
童謡しか、放送しませんでした。
 
 
テレビもありませんでしたから、 
 
ジャズやシャンソンは、『明星』や『平凡』の付録の、
 
分厚い歌集に、楽譜が見つからなければ、往生しました。
 
 

日本の、ほとんどの男性は、
 
フランスを、鼻であしらっていました。
 
戦わずして、ドイツに負けましたから、女の国です。
 
 
文学や音楽や科学しか知らない柔和な男性は、
 
ドイツ人やロシア人でなくても、パリに憧れました。
 
 
私は、パリのせせこましい街並みや、
 
犬のうんこだらけの公園が、苦手でしたが、
 
死に損ないの男ばかりの日本と比べれば、天国でした。
 
 

この歌は、フランスの平野を流れるセーヌ川を、
 
自由で気まぐれな女心に喩えています。
 
 
フランスは、ヨーロッパ文化の中心でしたから、
 
パリの女性の、ノンシャランな生き方は、
 
貧乏なドイツ人やロシア人や日本人に、
 
真似のできるものでありません。
 
 
インディアンを殺して、黒人奴隷をこき使わなければ、
 
豊かになれなかったアメリカ人も、
 
遠く及びませんでした。
 
 

この歌は、地名が一杯ですから、
 
地理の勉強を怠けた人は、歌詞の意味がわかりません。
 
 
女心が、フランスを流れて、パリの街を作ったと、
 
歌っています。